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『携帯電話の電磁波は人体に問題ないか?』

吉田隆文 

 携帯電話も第3世代に入り、携帯端末によるテレビ電話が実現される時代になりました。この驚くべき技術の進歩は、未来が既に我々の回りに到来していることを感じさせずにはいられません。 

 私もそろそろ携帯を購入しようかと検討を始めていました。 ところがその矢先、応用物理学会誌の2002年3月号に「高周波電磁界の生体への影響」が掲載されました。 携帯電話の普及により、人類史上初めて日常的に人体の近傍で電磁波に暴露されることになり、健康へのリスクに対し科学的にどう対処するかの解説です。それによると、健康には今のところ大きなリスクはないと思われるが、今後も研究が必要であると述べられています。 大丈夫かな? 

 インターネットで「携帯電話の電磁波障害」を検索してみるとかなり多くのサイトが取り上げているではありませんか! 郵政省の生体電磁環境研究推進委員会の分科会による「携帯電話から出る電磁波と脳腫ようとの因果関係の調査」の最終的な結論は2004年ごろになるとのことです。

  海外での状況を知るには、ジョージ・マルコ博士とマーチン・シュラム氏共著の2001年に出版された「Cell Phones - Invisible Hazards in the Wireless Age」が良いでしょう。 著者らは米国の携帯通信工業協会の下で携帯電話の生体への影響を研究した経歴を持ち、かなり信頼性の高い内容であると思われます。 本書では、体のごく近傍で携帯電話を使用すると高周波による血液のDNA障害が出る可能性を警告しています。 

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 現状では、頭部に接触させて使うのを避ければ問題ないようです。 とりあえず、ハンドセット(イヤホンとマイク)を使って携帯電話の発信部を体から離すのが得策とも思われます (一方で、イヤホンを伝播する電磁波が空中伝播の3倍に達するという説もありますが?!)。 この方法のもうひとつの利点は、車の運転中に電話がかかってきたときハンドルから手を離す必要が無いことです。 携帯電話による交通事故がかなり減少すると期待できそうです。

 携帯電話の他の使用方法として電子メール端末がありますが、これは頭部に端末を当てる頻度を軽減し、非常に好ましい利用形態といえます。 更に朗報なのは、この1〜2年で携帯テレビ電話が普及することです。 テレビ電話の場合には確実に頭部から離すことになるので、高周波障害を回避する理想的な利用形態となります。 

 将来的に携帯テレビ電話の時代には高周波障害が確実に回避されるので、携帯電話の高周波健康障害には過敏になる必要はないようです。 2004年に出される郵政省の調査結果をみてから、携帯テレビ電話がリーズナブルな価格になった時点で購入するのが賢明と思われます。

 ひとつ気になるのは、携帯テレビ電話(第3世代)に移行するとこれまで使用されていた旧式の端末は全てゴミになってしまうことです! これはパソコンの廃棄と同様に社会問題になりそうです。 高周波障害 を超える大きな問題になるかもしれません。 今のうちに携帯電話のリサイクル性を評価し、リサイクル経費を端末価格に転嫁する対策を立てておくべきでしょう。

 

本文は2002年(平成14年)12月28日(土)に記述したものです。

科学技術振興調整費「生活環境中電磁界による小児の健康リスク評価に関する研究」

『携帯電話の電磁波障害』の検索結果

『Cell Phone Cancer』の検索結果